ビジネス・ライブラリアン講習会(埼玉開催)報告

 

 ビジネス・ライブラリアン講習会(埼玉開催)は、ビジネス支援図書館協議会(以下、BL協議会という。)と埼玉県立図書館との共催で行われ、かつ通常連続した三日間で行われる講習を四日間に分け、10月から翌年の1月までの期間で月に1回の講習を行った。会場の提供及びその設営、参加者の募集、そして事務処理の一部を県立熊谷図書館が行い、講習の内容の提供・講習会の運営、そして評価等についてBL協議会が行った。

 県内から22名の受講者が参加し、延18名の講師陣により意欲的な講習が繰り広げられた。

 講習は、意識改革、実践力養成、ビジネス支援概論、埼玉県内の経済・産業分析、ビジネス情報源の活用法、企画力・発表力養成など多岐にわたる内容について、各面を代表する講師が担当した。変化する社会情勢等に合わせながら、最新情報と毎年の蓄積による工夫がこらされた講義やワークショップなどで構成され、ビジネス支援サービスに関する知識や技術の提供を行った。

 また、本講習会は、参加者相互のネットワークづくりにも重きを置いている。開催日の夜の懇親会などをとおして人脈づくりも活発に行われ、休憩時間などにも盛んに名刺交換や情報交換が行われていた。

 なお、本講習会への出席状況と最終日のプレゼンテーションの内容審査及び講習会終了後に提出された修了レポートを審査し、最終的に20名の受講者にBL協議会より「ビジネス・ライブラリアン講習会修了証」を交付した。

 本講習会が、講習の成果とともに、人と人をつなぐ役割を果たし、それらが受講生の財産となり力となって、さまざまな場面で地域に資することになるものと信じている。

 また、県が主導しながら広く県内の図書館員に呼びかけ、このような専門研修を行った意義は大きい。他の都道府県立図書館が行う専門研修の新たな研修手法のモデルになると考えている。

 最後に、講師の皆様に感謝するとともに、埼玉県立図書館の担当者との協働により、質の高い講習を提供できたのだと思う。県立図書館の皆様に深く感謝申し上げたい。