令和2年2月16日(日)14:30~18:00 アンフォーレ本館1階ホール

《共催者挨拶》

神谷 学 安城市長

アンフォーレの建設を進める際、電子書籍の活用をどう図るかについて、その先進事例を学ぶためにアメリカの図書館を視察した。そこで、図書館が情報拠点として機能していることに感心し、安城市でも図書館を地域の産業活性化に生かすべきと考えるようになったことが紹介された。

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《アメリカ図書館協会全国大会ジャパンセッションへの取り組み》

豊田 恭子(北海学園大学・BL協議会理事)
土井 しのぶ(広島市立中央図書館・BL協議会理事)

豊田理事からは、2017年のポスターセッション参加をきっかけに、2019年のジャパンセッションへの参加を実現した経緯の説明があった。クラウドファンディングで多数の協力があったことや、発表の際に参加者からの熱烈な支持があったことが述べられた。また、ボルチモアの公共図書館等を視察し、失業率の高い地域にブックモバイルによるサービスを提供するなど、地域の問題に対応した図書館サービスに感銘を受けたことが述べられた。
土井理事からは、広島市立図書館での取り組みについての、ジャパンセッションにおける事例発表が再現された。ビジネス支援相談会の運営方法や起業事例などの成果について、また、高校生対象のビジネスプラン作成講座の開催が、参加者に反響を呼んだことが報告された。

《安城市でのビジネス支援‐商工課と図書館の連携による挑戦》

岡田 知之(安城市図書情報館館長)
二村 康輝(安城ビジネスコンシェルジュ・ チーフコーディネーター)

岡田館長からは、病院の跡地利用をきっかけにした再開発の一環として図書館が整備されたこと、ビジネス支援サービスが事業の大きな柱となっていることが説明された。また、安城ビジネスコンシェルジュ(通称ABC)の図書館内配置など、各フロアでどのような工夫がなされているかの案内があった。
また、ABCの二村氏からは、どのようなスキームでサービスを展開しているかの説明があった。その中でも、相談担当者の専門性(アドバイザーが担当)と伴走性(企業OBなどが担当)を分けて、きめ細かな支援を行っていることが特徴として示された。

《パネルディスカッション「公共図書館での課題解決支援サービスを考える」》

ファシリテーター:竹内 利明(電気通信大学・BL協議会会長)
パネラー:豊田 恭子(前出) 土井 しのぶ(前出) 岡田 知之(前出) 二村 康輝(前出)

広島市や安城市のビジネス支援サービスを題材に、サービスの運営体制について討議され、図書館の敷居の低さを活用し、ビジネスの初心者を集客し支援を行っていくことの重要性が再認識された。

最後に、閉館後の安城市図書情報館の見学会が行われ、このイベントを締めくくった。